トゥ−ル 〜 サンマロ
ロワール川とシェール川にはさまれた町 トゥ−ルはロワール古城観光の拠点となっている。
古城の一つ､シェール川に浮かぶシュノンソ−城を観光した後
午後はバスでブルターニュ地方､大西洋に面した港町サンマロへ３１5ｋｍの移動
Ｃｈａｔｅａｕ de Chenonceau
並木道の奥に城がたたずんでいる。
頂いたパンフレットによると、
並木の左は森､右奥には16世紀の農場やロバの牧養場、子供の遊び場、ワインセラーさらに深い森へと続いているようだ。
並木を抜けると広大な明るい空間へ飛び出す。
前庭の正面に城の建物､両側に堀に囲まれた庭が配されている。
15世紀の要塞のなごりである右側の独立塔（マルクの塔）
の奥に橋脚上に築かれたシュノンソー城が堂々と建っている。
正面に見えるのは16世紀初頭のルネサンスの香りのする均整の取れた建物
その背後にシェール川対岸にまでわたる3層建築がある。
城を横から見ると全体が船にたとえられるのがよくわかる。
3層建築の1層目は橋脚に合わせて壁をまるくふくらませ、2層目は窓に半円のひさし、3層目は丸窓
橋脚のアーチも加わってすっきりと統一感がある。
水面に写りなお美しさをましている。
城の両側にアンリ2世の正妻カトリーヌ・ド･メディシスの庭と愛妾､ディアーヌ・ド・ポワティエの庭（↑マウス）
それぞれから城を望む。植えられた花の色彩が品よく美しい。
＜城の創建＞
この地には13世紀の頃からマルク家の城塞があったが､その後､財政が落ち込み
16世紀初頭、ノルマンディーの財務官トマ・ポイエが買い取り、シュノンソー城を建てる。
その建設に際しては妻､カトリーヌ･ブリソネが設計から工事に至るまで指揮したといわれ
以来この城は19世紀まで代々の城主が女性だったことから｢6人の女の城」ともいわれる。
城内
各部屋をまわったが短時間では系統的に見ること不可能、無作為に撮った写真を羅列すると・・・・
護衛の間
トマ・ポイエの紋章
16世紀､フランドル地方のタペストリー
ディアーヌ・ド・ポワティエの居室
カトリーヌ・ド･メディシスの肖像
カトリーヌ・ド･メディシスの居室
タペストリーが美しい。装飾的目的以外に保温もかねていたらしい。
5人の王妃の居室
格天井に描かれたカトリーヌ・ド･メディシスの5人の娘の紋章が美しい。
その一つ
フランソワ1世の居室
ディアーヌ・ド・ポワティエの肖像
ディアーヌはアンリ2世よりも20歳も年上だったというがその美貌が衰える事はなかったという。
1547年､アンリ2世からこの宮殿を贈られ、城に当時もっとも壮観で現代的な庭をつくったが
王の死後は正妻カトリーヌによって城を追放された。
ルイ14世のサロン
デュパン婦人の肖像
18世紀､シュノンソーの城主。フランス革命の時にはその人徳により
城は破壊を免れたそうだ｡また､秘書兼､息子の家庭教師にジャンージャック・ルソーをむかえ
ルソーはこの城で｢エミール」を書いたとされている。
ほかに
ルイ−ズ･ド・ロレーヌのちょっと暗い雰囲気の居室、ホール､､書斎､礼拝堂
第一次大戦の時には病棟となったというギャラリー・・・・・などたくさんの部屋を回ってちょっと飽食気味
窓の外のシェール川が気分を癒してくれる。
フランスで作られた最初のまっすぐな階段それまでは螺旋階段だったらしい。
向うに窓があり開放的な感じがいい。
地下の台所はちょっと興味があったので行ってみた。
時代とともに設備も追加されたようだが薪によるパン焼きの窯や手回しの給水設備？よく磨かれた鍋
用途で使い分けるのだろう。包丁も幾種も展示してあった。
