熊谷宿
9月20日 午後
持ち時間の都合で、深谷駅から熊谷駅間は列車移動。
熊谷宿の手前にある一里塚跡から宿までを歩くことにした。
深谷から続く中山道（県道264）にその一里塚はあった。
新島一里塚跡
：ふつうは榎が植えられるという一里塚だがここはケヤキ。住宅街の中にあって、大切に守られていた様子は伝わるが、いつのころだろうすっかり枯れてしまっていた。
200mほど先で国道17号と合する。車の通りの激しい道を3kmほどひたすら歩く。
歩道橋のあるところで、旧道にはいり、しばらく行くと横断歩道の向こうに旧中山道の碑が見える。
どうやら、旧道は、八木橋デパートの中を通っているらしい。道路を取り込んでるなんて都市化が優先されたということだ。 デパートに入る。
一階の売り場の中に通り抜けの道があった。
デパートを出ると、今度は国道17号にでる。町中に往時の面影はない。
かつて、熊谷は忍藩領で、陣屋が置かれていた。秩父街道追分や荒川の舟運で大いににぎわったが飯盛りは置かれなかった。
天保14年には家数、1715、うち本陣2、脇本陣1、旅籠42、宿内人口3263.
宿並みは明治17年の大火、および、昭和20年、8月14日の終戦前夜の大空襲で焼失した。
空襲による焼失など、これまでの宿では聞かなかった。東京近郊の宿命か・・・。
道路右手に、本陣跡の碑：武井本陣の敷地は1600坪もあり、奥行きは星川に接していたという。
今日は市役所入り口近くで終了としようと決める。
熊谷といえば熊谷直実を外せない。その庵が結ばれたという熊谷寺（ゆうこくじ）へ行こうと17号より一本北側の道へ入った。浄土宗、蓮生山熊谷寺が堂々と佇んでいた。中には直実の墓とされる宝篋印塔があるというが、その門は固く閉ざされていた。
市役所の方向へ進むと、高城神社があった。熊谷氏の氏神で武蔵の国大里郡の総鎮守。境内には天神社や1841年建立の青銅製常夜燈、樹齢800年のケヤキの大木がある。
すっかり歩き疲れた感じ。今日はここまでとしよう。（16：20）
駅に向かう途中、本陣別邸の星渓園の湧き水を源とする星川を眺めた。市民の憩いの場となっているという。
駅前には熊谷直実の騎馬像が立っていた。
その隣にはワールドカップ参加国の提灯が掲げられていた。
今日の歩きは 34770歩
英泉の浮世絵
熊谷宿南東の立場久下村あたり。看板にはあんころ，うんとんなどと読める。
背景の川は荒川。
