三留野～野尻～（大桑駅）
2018年４月２日
大桑から柿基（かきぞれ）へ
１２時４０分大桑駅出発
よく晴れているにもかかわらず、春の霞か、黄砂の影響か空はどんよりと霞んでいた。駅の正面の坂を登り右折してしばらく行くと長閑な田園と木曽川の風景 |
このあたりは木曽駒ケ岳を背景に中央線の電車が走るといういかにも木曽路らしい風景ということで、確かに山々の向こうに雪をかぶった木曽駒が肉眼では確認できたのだがあいにくの霞で写真には写っていないのが残念。踏切を渡った先、国道１９号は車は多いが振り返れば中央アルプスという風景がしばらくは続く。
途中、道の駅｢大桑」に立ち寄る。懐かしい「雷鳥の里」他、地元の特産品が売られていた。
その先で中山道は地道に入る。道沿いのフクジュソウの群生が美しい。 |
| 木曽川に沿った辺り、荒屋沢というようだが、覗き見る川の水がうつくしい。 |
第12仲仙道踏切を渡ると急な登り坂（倉坂）がある。登りきったあたりが、野尻宿の東のはずれ。
屋号を「はずれ」としたという尾上家があった辺りにつく。（13：30） |
②＜野尻宿＞
| 野尻宿は国道１９号と中央本線の間を通っている。ネコのいる坂の上が国道 |
| 本陣跡：本陣は森家が、脇本陣は木戸家が務めたというがいずれも明治の大火で焼失したという。この宿の宿長は６５５mあり、奈良井宿に次ぐ長さであった、宿並は防衛目的で「野尻の七曲がり」といわれるように道が屈曲していた。明治、昭和の大火でほとんどが焼失したとはいえ、古い民家も残っており道の曲がりの中にもその様子がうかがえる。 |
＜七曲の街道＞
木曽川側に野尻駅のある辺りに、こちらも「はずれ」という屋号を持つ西村家があり、このあたりが宿の西口にあたる。（14：05）
野尻駅にも立ち寄ってみる。その周辺でオーストラリアからのご夫妻と会う。私たちの行き先、十三兼駅もご存じのようで、さすがに歩いて旅しようという方はよく調べてられると驚く。 |
下在郷の一里塚跡と刻まれた道標を左に見てそのまま地道を木曽川に沿って進む。
これといった見どころもなく、線路の右に左に越えつつ約３０分。対岸に読書ダムが見えてくる。（14：40）この水力発電所は１９２３年、大同電力(福澤桃介）によって建設されたもので下流、（南木曽駅近く）にはここへ資材を運ぶために作られた桃介橋がある。
ちょっと変わったこのダムの名前だが読書とはこの先の予川、三留野、柿基の頭文字を組み合わせたもののようだ。 |
対岸の山がきらきら白く光っている。コブシの花とのことだ。
| 立場であり牛方が多く住んでいたという十二兼村へと進む。途中、ちいさな流れにそってショウジョウバカマが美しい。今春、はじめてであうショウジョウバカマだ |
| 十二兼集落、熊野神社の脇で地下トンネルをくぐって国道と中央線を越える。足下は浅いが水路になっていて網状の鉄板の上を歩くのは少し気味が悪い。 |
十二兼駅を左に見て（15：20）、柿基へと下っていく。十二兼駅16：27発の中津川行きに乗る予定なので往復の持ち時間１時間弱。十分にもどってこれるはず。
民家の間を抜け木曽川風景を楽しみながら下る。若葉に水の色がよく映える |
| 15：31 気持ちが急いだのか意外と早く橋に到着。この橋の上からは眼下に「南寝覚」と呼ばれる柿基峡の景観が広がっている。 |
＜柿基峡＞
| 景観を堪能した後、この先の三留野宿までは交通量の多い国道。しかも三留野に駅はない。予定通り、少し戻って十二兼駅へとむかう。 |
この日は逆走となったが、次回は大桑から順序どおり東へ向かうことにしようとおもう。
今日は霞んでいた大桑からの木曽駒ガ岳が望めるだろうか～～ |
本日の移動距離：約９㎞ １９０００歩 所要時間：約３時間
 
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