中山道、和田古峠越えの翌日、塩尻に向かって街道を歩き進めるという選択もあったのだが、昼過ぎには帰路につかなければならない。久しぶりに来た信州、せっかくだから八ヶ岳を見て帰ろうということになった。それと、諏訪大社4宮のうち、上社二宮も訪ねてみたい。
・・・というわけで、下諏訪駅から茅野に向かった。
茅野駅観光案内所で諏訪大社上社への道を訪ねると。てきぱきと親切に教えてくれ、リュックまで預かってくれた。朝からいい気分だ・・・。前宮まで45分、さらに本宮まで20分とのこと。これなら往復してきて、
駅近くで信州そばをいただく時間もありそうだ。
歩きだして数分、快晴とはいえない天気だったが上川橋の上から八ヶ岳のシルエットがくっきりと見渡せた |
右から、権現岳、主峰である赤岳の前に立ちはだかる阿弥陀岳、横岳、峰ノ松目と背後左の硫黄岳、蓑冠山、根石岳、西天狗岳、中山、丸山、麦草峠。若いころに踏んだことのある山々だ。あの横岳越えは立っておれないほどの強風の中、崖っぷちを鎖を伝って歩いたなど懐かしく思い出す。
橋を渡ったところからは、更にその先、何度も登った北八ヶ岳全体と蓼科山が遠望できた。 |
麦草峠、茶臼山、縞枯山、坪庭、北横岳、蓼科山だ。蓼科山はこの信州で山らしき山に登った最初だったが、堂々とした美しい形だ。
上川橋の先を右折し、上川沿いに出ると、遠くに雪をかぶった高山がうっすらと見える。地元の方にうかがうと、北アルプスだという。ここから見えることに感動。その形から穂高連峰だろうと推測。右の方、突きだした小さな三角は槍ヶ岳だ。ズームアップしてみると・・・ |
この先、諏訪大社への道からは右後方には八ヶ岳、進行方向には穂高、槍、常念岳など、昔登った山々を眺めながら気分のいい歩きができた。
宮川河岸から見えた西岳のゆるやかに伸びる稜線 |
上川を離れ、やがて中央自動車道のガードを超えしばらく行くと、宮川を渡る。
河原に大きな櫓が設置されているのでなんだろうと思ったが、この川では御柱を渡すという豪快な神事が行われるらしい。川沿いを歩いてみると、赤い鳥居が立っていた。「青木の森」という看板が立てられている。説明によると、（茅野市内で木落としが終わった上社の）御柱は青木の森を目指して曳き下してくる。洗い清めるために川越しが行われる」と。 |
川越しの地から国道は大きく右折しやがて、左の山側に御柱が見える。
柱を目指して進むと諏訪大社上社前宮だ |
前宮から車の通りの多い国道を20分ほど歩く。この地方の産物、寒天の工場などもある。<br>
諏訪大社上社本宮は、神体山を拝するための独特の社殿配置が特徴で,式年造営御柱大祭の際に建て替える宝殿を間近で配することができる。今年はその大祭が行われた年なので、真新しい宝殿も目にすることができた。 |
本宮を最後に、諏訪大社の四つを参拝したことになる。各宮でご朱印をいただいたが、4つそろっているというので記念の楽雁をいただいた。諏訪大社特勢そば粉を使っているというあっさりしたいいお味だった。
押されている紋は御神紋の梶の葉。足の数は上社4本、下社5本なのだとか。ちなみに梶の葉は諏訪大社上社の大祝をつとめてきた信濃の名族、諏訪氏の家門でもある。 |
| 観光案内所で教えてもらった手打ちそばの店で昼食をとり帰路についた |
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