山を下りると１５時近くになっていたが空はよく晴れ渡っている。行く手にのびやかな山々を眺めながら大原へと引き返す。このあたりでもめったに見かけなかった藁ぶき屋根をみつける。

私の読み通り、すでに３時を回った三千院参道は坂をくだって帰路につく人が多い。人の頭を気にせずに紅葉を楽しめるかもしれない。

土産店の並ぶ参道を登りきった左が三千院への階段。行く人よりもかえる人がうんと多いように思ったのだがここまで来るとやはり人が多い。紅葉は思った以上に見事で、拝観受付前の赤が特に美しい。 客殿、本堂、庭園へ下りて往生極楽院から観音堂までを紅葉を愛でながらめぐる。

客殿庭園　(聚碧園)



建物の奥、篝火のようにまわりを照らす紅葉




本堂前　(有清園）

本堂前から庭園におりる。参道の左手に往生極楽院があるが、どこにカメラを向けても人が多い。堂内に入り阿弥陀三尊に手を合わせて早々に奥の山手にある不動堂へ向かう。

出口近く、もみじが白壁を赤く染めている。

観音堂前で抹茶をいただき、ゆったりと小一時間をこの寺で過ごす。ここを最後にしたのは正解であった。大原バス停、午後４時４０分発のバスで帰路についた。